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2008/06/19 一覧に戻る
「あやせ城山のゲンジボタルの話」(綾西小)
タイトル」:「あやせ城山のゲンジボタルの話」
月  日:2008年6月19日
場  所:綾瀬市立綾西小学校
参加者:3年生 110名

ゲンジボタルの一番活性のあるこの時期に綾西小学校から「ホタルの話」の依頼がありました。この小学校とは過去3年にわたり「ホタルの話の講座」を行っており、今度で4回目となっています。初めて講座を聞いてくれた子供たちは、今はすっかり大きくなって6年生になっています。月日の過ぎるのは早いものです。
展示の準備の都合があるので8時に学校に行くと子供たちの登校時間にぶつかりました。いろいろな講座を行っているので、なじみの子供たちから「おはようございます」・・と元気な声。
9時からの講座にあわせてプレゼンテーションの準備をし、捕獲してきた「ゲンジボタル」を展示し、生息地に住むカワニナやサワガニ、ヘビトンボの幼虫ザザムシを飼育箱に入れる。水中に生えているセリやミゾホウズキやカワニナのえさとなる木の実や枯葉にも一役を買ってもらう。大きな飼育箱をホタルの住む小宇宙に見立ててゲンジボタルをはじめとして生き物や植物を次々に入れてゆきました。
準備万端の9時丁度に子供たちはやってきた。 3年生なので好奇心に満ちた表情で私たちの一挙手一投足に注意を払っています。
はじめに「ホタルを見たことある人、手を上げてください」・・と言うと3/4位の子供たちがみていると挙手。ほとんどが両親や祖父母に連れて行ってもらっているとか。ホタルへの関心が強いことを示します。
 本題はホタルの一生と周辺にすむ小動物や生息地に生える植物についてです。昼間、成虫のホタルをじっくりとみる機会はなかなかありません。ホタルのお尻の発光器がオスとメスで違うこと、成虫になったら7-10日しか生きられないはかない命であること、ホタルだけで生きていられない食物連鎖の世界であることなどです。
夜間に飛んでいるホタルを見た時と、今回の環境学習で昼間にじっくりと見たホタル。見比べてくれた子供たちの心はどのように変わったのか、変わらなかったのか興味が尽きないところです。

あやせ城山のゲンジボタルは詳しくはわからないけれど、何十年かあるいは何百年も前から自然のままに生息している貴重な種であること。このように昔から自然のままに生きてこられている生息地は、神奈川県では4箇所くらいしかないことを理解してくれたようです。
最後に、子供たちにお願いをしました。ホタルを捕まえても持ち帰らないこと。生息地にむやみに立ち入らぬこと。ゴミを投げ入れないこと。私たちの次の世代としてホタルを守ってもらうこと・・でした。

ここ綾西小学校は環境学習を行う上でとても恵まれている場所です。小学校から徒歩5分とかからない近くには湧水と雨水と灌漑用水を集めて流れる目久尻川があり、川中にはアユが群れなし、川面にはカワセミが舞う。ホタルの乱舞する生息地城山公園にも7-8分でたどり着く。自然の教材にことかかないすばらしい場所で、私たち会員もやりがいを感じながら活動に精を出しています。

       
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